企業成長とリブランディング

　企業のステージ変更時にも、リブランディング（ブランド再構築）が必要という事例です。

　当協会は、もともと個人事業主として新規事業育成代行会社としてスタートを切りました。当時の強みは、テレアポや飛び込みといった営業力が第一で、その次にホームページ運用を挙げていました。そのため、企業向けの営業ロールプレイング研修も好んで実施させて頂いていました。

　ところが、事業が軌道に乗ってくると、ホームページからのお問い合わせ対応が中心で、受注が少ない時にもリスティング広告を一時的に行えば十分になりました。しかも、ご訪問時もヒアリングさせて頂いたお悩みにアドバイスをさせて頂くのが主で、プレゼンテーションやクロージングは皆無になっていました。つまり、弊社自体、プッシュ型の営業機会が極端に減り、このまま営業ロールプレイング研修を実施していくことに疑問を持ち、今では隠れメニューという扱いにしています。

　そして、「ネット集客に強い独自開発のホームページの型」をウリにした事業を中心に行うようにシフトしていきました。自社サイトのページ数は10ページのみ、それなのに、有名企業や歴史ある会社のホームページよりもSEOで上位表示され、WEB広告を出さないでもお問い合わせや受注がありますよ・・・という証拠を示す意味で、一切ページを増やさないできました。

　すると今度は、驚きの事実に気が付きました。クライアント様からのご紹介以外の新規契約は全て、「ライバル社が努力した直後」にその恩恵を弊社が受けていたものだったのです。

　例えば、

• ブランディングセミナーに参加したんだけど、自分でやるにはハードルが高くって！
• 異業種交流会でホームページの営業を受けたんだけど、こちらの方が信用できそうだったので。
• SEO屋からテレアポがきて、調べていたら、お宅のサイトを発見した。
• 最近、WEB集客の広告をよく見るんだけど、うちの業界では無理ですかね？

といった展開で、SNSやホームページからお問い合わせを頂いていました。つまり、競合他社が経費や労力をかけてくれたおかげで、弊社は成り立っていたのです。

　このことを分析し、ブラッシュアップしていったのが、「ブランディング実務士Ⓡ」資格講座です。競合他社から知らず知らず奪われ続ける側ではなくて、見込客様、顧客、就活者から選ばれるためのブランディング。魅せ方と中身の両面でのリブランディングをサポートさせて頂くための実務をワークショップ形式でお伝えしています。

　現在は、「WEB制作や新規事業コンサルティングで企業ブランディングの実務をお手伝いさせて頂くこと」と「ブランディングセミナーの実施」が、相互に高め合う作用をしています。

　弊社でWEB制作をさせて頂いた企業様では、SNSやYOUTUBEをからめて、自社でサイト内ブログを更新されています。そして、社員さん達が私のSNSをご覧になっているそうです。

　「たった10ページでも・・・」と証拠を示し続けることよりも、本来の活用方法を弊社自体がすることの方が顧客メリットにつながる。そろそろページ増加を解禁する時期になったと、投稿したのがこのページです。今後は、コンテンツを増やして参りますので、どうぞご覧になって下さい。

こちらの記事もおススメです。WEBブランディングに力を入れていないと・・・こんな怖いことも！？
　→　WEBブランディング

　ページ増加禁止中の成果報告　
　→　SEO対策の噂を検証実験